西洋芝生の8月の管理 夏枯れ対策は地温と水分量コントロール

8月の西洋芝は11月と同じ位成長しない

8月は7月よりもさらに成長指数が落ち込みます。10月の約半分、11月の成長スピードとほぼ同じレベルです。にもかかわらず、7月に引き続き水分蒸発散量は年間でピークを迎えます。とにかく、芝生を暑さから守ってあげる時期。でもそれは、気温ではありません。地温を下げる事にすべてを集中します。

 

年間管理表の見方については、こちらの記事をご覧ください。

西洋芝の年間管理表と使い方

肥料

成長スピードが急激に落ちる時期なので、肥料をかなり少なくします。8月の施肥は、80ミリグラムの水に、硫安を3.8グラム混ぜて、1平米に撒きます。

この時期にたくさんあげてしまいがちですが、成長指数が低いので消化しきれません。消化しきれなかった肥料はそのまま雑草のえさとなります。秋口の雑草取りを減らしたいのであれば、必要分だけ肥料を与える習慣を確立させましょう。

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芝刈り

8月は7月に引き続き、可能な限り葉の面積を広く取り、根の成長を促します。夏場に根の成長を阻害するのは高い地温であり、強い光ではありません。光合成を促進させる為にも、夏の刈高はかなり高めです。芝生の命を守る行動を。

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水やり

8月の降水量は梅雨の6月よりも少し多めですので水やりの量には注意が必要です。西洋芝は地温が25度以上で成長が止まり、30度を超えると根が衰退すると言われています。繰り返しになりますが、気温ではなく、地温です。

地温は太陽の光を吸収して上昇する訳ですが、炎天下の真夏で、地温を少しでも下げたい時に有効な手段があります。それは、地中の水分量を最大限少なくする事です。土の中に水分量が多いと、熱を吸収しやすくなり、夜中になっても生暖かい地中の水分が地温をいつまでも高い状態にしてしまいます。反対に土の中に空気が多いと、水よりも暖かい空気を排出しやすいので、日が沈んだ後より早く熱を放出できます。

なので、夏は地中の水分量を極限まで下げて、日が沈んだ後に地温を下げやすい環境を作る事が必要なのです。毎朝たっぷり水をあげると言う行為は、気持ちは分かりますが芝生は望んでいません

平均降水量も6月よりも多いと言う事は、必要最低限の水分は、水やりをしなくてもある程度地中に入る事になります。160ミリ前後の平均降水量があれば、ドライスポットの基準である土壌水分量10%以下の状態になる事は、ほとんど無いと断言できます。

しかしながら、蒸発散量も多い月ですので、モニタリングが重要となってきます・

 

芝生の夏越えは水やりを増やしてはいけない3つの理由

土壌水分量は25%を基準にして、12%までは水をあげず、12%付近になったら一気に25%まで持って行きます。

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目砂

目砂は凸凹の修正ではなく、有機物がはびこらないようにする事を最大の目的としています。年間12ミリを基準に、毎月1平米あたり1ミリ(1ℓ)の目砂を撒き、有機物をはびこらせないようにします。夏もしっかりと目砂をし、梅雨明け前後に有機物を自由にさせないように、有機物を薄めるイメージで目砂をします。

西洋芝生、真夏の対策

夏の気温は本当に容赦がありません。相手は自然ですので、一つの対策がすべてを解決するような対策は無いと言えます。日よけはまず必須の対策と言ってよいでしょう。

次に有効なのが、夕方に氷を撒く事。これは著名なグリーンキーパー マイカウッズさんのお話ですが、夕方に氷を撒くと、かなり地温が一気に下がるようです。また、心配される土壌水分量ですが、ほとんど増加しない事が彼のデータで分かっています。これで全てがうまく行く訳ではありませんが、夏の地温を出来る限り下げる対策としては、非常に効果的な対策と言えるでしょう。

夜に地温を下げて、25度以下に持て行く事が出来れば、回復も期待できます。しかし、芝生に撒くほどの大量の氷をそう簡単に準備できないのは私も皆様と同じです。水まきの時間を日の入り後にし、地温を一気に下げて見るのも手かもしれません。

その他更新作業

転圧も含めて、芝生にダメージになるような行為は全て避けます。

 

 

西洋芝の夏枯れを防ぐ対策は、土壌水分量を少なくして地温を出来る限り下げる事です

参考資料
気温などの天候データは東京の物を使用しています。芝生の種類は、西洋芝、ニューベントのTYEEという品種です。

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