西洋芝生の7月の管理(正念場)

7月の西洋芝は急激に成長が鈍る

7月は成長スピードが急激に落ち込みます。6月の約半分、11月の成長スピードとほぼ同じレベルです。にもかかわらず、水分蒸発散量は年間でピークを迎えます。芝生の勢いや見た目だけで水やりの量を決めていると痛い目に合う月です。そして、ついに夏枯れと戦うときがやってきました。戦うと言うよりも、夏枯れ対策の仮説の検証時期と言うべきかもしれません。その時になって焦っっちゃっても遅いですが、水やりの量でなんとか対処できる可能性があります。

 

私の年間管理表の見方については、こちらの記事をご覧ください。

西洋芝の年間管理表と使い方

肥料

成長スピードが急激に落ちる時期ではありますが、肥料はその成長にあわせて適正量分撒いておきます。7月の施肥は、80ミリグラムの水に、硫安を10グラム混ぜて、1平米に撒きます。

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芝刈り

私はゴルフ場のグリーンキーパーではありませんので、お客様をお迎えするグリーンを維持する必要がありません。なので、むやみに短く管理する必要がありません。家庭用で夏枯れを最優先課題にしているのであれば、この時期の刈り高は高めにしておきます。可能な限り葉の面積を広く取り、根の成長を促す為です。夏場に根の成長を阻害するのは高い地温であり、強い光ではありません。光合成を促進させる為にも、夏の刈高は少し高めが良いのではないでしょうか?

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水やり

夏は雷雨のイメージがありますが、7月はあまり降水量は多くありません。しかしながら、1平米あたりの芝生の水分使用量(蒸発含む)が、年間最大の4.2となります。これは、1日1㎡で4.2ℓも水分が失われることを意味しています。8月よりも高い数値です。

主要都市の1日1平米あたりの水分蒸発散量/㎡です。

土壌水分計の使用頻度をあげて、こまめに水分量をチェックする必要があります。なぜなら、水分量過多だと、西洋芝一番の天敵である地温が、高い気温を維持してしまい、逆に少ないと、ドライスポットが発生します。西洋芝の夏場の病気やトラブルは、回復に時間がかかりますので絶対に避けなければなりません。

私が夏に注意している事は、水分過多です。140ミリ前後の平均降水量があれば、ドライスポットの基準である土壌水分量10%の状態になる事は無いと断言できます。(水不足、○日連続雨無し等の異常気象は除く)

土壌には空気の層と水分の層がありますが、水分が多すぎると、水分が日中の気温を溜め込んでしまい、土壌温度を上昇させてしまいます。反面空気の層は、熱を吸収しやすいが、発散も早いのです。土壌水分量が多すぎると、炎天下の気温を夜中まで水の層が地中で抱きかかえてしまい、西洋芝の天敵である熱の放出を遅らせてしまいます。詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください

芝生の夏越えは水やりを増やしてはいけない3つの理由

西洋芝について言えば、夏に毎日たっぷり水をあげる行為はありがた迷惑となる恐れがあるのです。

土壌水分量は25%を基準にして、12%までは水をあげず、12%付近になったら一気に25%まで持って行きます。

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目砂

目砂は凸凹の修正ではなく、有機物がはびこらないようにする事を最大の目的としています。年間12ミリを基準に、毎月1平米あたり1ミリ(1ℓ)の目砂を撒き、有機物をはびこらせないようにします。夏もしっかりと目砂をし、梅雨明け前後に有機物を自由にさせないように、有機物を薄めるイメージで目砂をします。

やはり必要?日よけ対策

真夏の炎天下が本格化してくる7月下旬は、芝生の地温が上がり、目の前でどんどん痛めつけられています。何かしてあげなくてはと言う事で、日よけをする方がいらっしゃいます。これは若干有効です。コストを考え、夏冬兼用の物を選びましょう。

しかし、根本解決方法は水分量を極限まで下げ、地温を夜中まで高い温度で維持させない事。夜に地温を下げて休ませる事が出来れば、夏枯れのリスクは下がって行きます。

その他更新作業

転圧も含めて、芝生にダメージになるような行為は全て避けます。

 

参考資料
気温などの天候データは東京の物を使用しています。芝生の種類は、西洋芝、ニューベントのTYEEという品種です。

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