西洋芝生の6月の管理(注意喚起月)

6月の西洋芝は注意が必要

5月に最大の生育期に入った西洋芝ですが、6月はその生育に少しずつブレーキがかかり始めます。夏越えの試練が始まる月です。雨の量も5月に比べて20%ほど増え、西洋芝にとっては、水分量過多、多湿、高温と色々な試練が一気に起こります。とは言っても、成長能指数は0.9と、年関最大成長月の5月とほぼ変わりません。生育が旺盛に見えて、夏超えの試練が静かに迫っている月、それが6月です。一番注意しなければならない月かも知れません。特に気をつけなければならないのが、土壌水分量です。雨量が多くなると同時に高温の日もある為、地温が25度を超えてしまう事があります。適正な水分量になるようにコントロールする事がとても大事な月です。

 

私の年間管理表の見方については、こちらの記事をご覧ください。

西洋芝の年間管理表と使い方

肥料

6月の西洋芝の成長能指数は0.9。この数値は年間最大値に近い数値です。継続して、必要な肥料を必要なだけ与えます。この時期の養分過多は、雑草とキノコに栄養を与えてしまう事になりますので、成長著しいからと言って多量に肥料をあげるのは厳禁。しっかりと分量を守りましょう。

6月の施肥は、80ミリグラムの水に、硫安を13グラム混ぜて、1平米に撒きます。

created by Rinker
¥525 (2019/10/19 04:34:59時点 楽天市場調べ-詳細)

芝刈り

6月も、5月に引き続き、芝刈りで忙しい時期となります。が週一回では追いつかないほど西洋芝は生育します。しかし、下旬はあまり短くしすぎないようにしましょう。芝生は根と葉の植物ですので、葉の部分を短くすると言う事は、光合成の面積を小さくすると言う事になります。夏に向けて養分を最大限蓄える事が出来るよう、6月下旬は夏に備えて長めのカットが安全策です。

created by Rinker
¥59,400 (2019/10/19 04:34:59時点 楽天市場調べ-詳細)

水やり

6月は梅雨のイメージがあるため降水量が多い印象がありますが、実は秋の方が降水量は多いです。5月と比較しても、降水量は30ミリ程度しか増えません。一方で1日1㎡あたりの水分蒸発散量は、気温の上昇とともに増えて行きます。この辺は、見た目だけで判断してしまいがちです。数値で確認しない限り見誤ってしまいます。

また、雨の降り方もしとしと降ったり、集中豪雨のように短時間で大雨となったり、様々です。天気がよいと思って水まきをしたけれども急な雨で大量の水分が土壌に入る なんてことが数日続くと、水分過多で病気になる可能性も出てきます。

6月は、今床土に、どれくらいの水分量があるのかを把握し、水やりを調整することが非常に重要です。悪条件ばかりに見える6月ですが、前述した通り、生育は年間最大に近いほど旺盛です。しっかりと根の成長を促し、夏越え前に体力を温存しておきたいところです。

土壌水分量が大切な理由

土壌には空気の層と水分の層がありますが、水分が多すぎると、水分が日中の気温を溜め込んでしまい、土壌温度を上昇させてしまいます。反面空気の層は、熱を吸収しやすい反面、温度の発散も早いのです。7月から急激に気温が上がった時に、土壌水分量が多すぎると、炎天下の気温を夜中まで水の層が地中で抱きかかえてしまい、西洋芝の天敵である熱の放出を遅らせてしまいます。これが、水やりし過ぎによる夏越え失敗の事例です。

6月でも30度近くになる日もありますが、そういった日に土壌水分量が多いと、既に夏枯れを促進してしまう事になるのです。

土壌水分量は25%を基準にして、12%までは水をあげず、12%付近になったら一気に25%まで持って行きます。天気予報と睨めっこしながら、水分過多だけは避けるように注意深く水やりをします。

created by Rinker
¥27,280 (2019/10/18 22:05:45時点 楽天市場調べ-詳細)

目砂

目砂は凸凹の修正ではなく、有機物がはびこらないようにする事を最大の目的としています。年間12ミリを基準に、毎月1平米あたり1ミリの目砂を撒き、有機物をはびこらせないようにします。

その他更新作業

エアレーションやコアリング、転圧や薬品は芝生に一時的なダメージを与えます。気温が高くなる前、6月上旬までには完了させておきたいところです。転圧も回数を減らして行きます。

昨年の東京は、6月末から既に真夏の気温でした。記録的に早い梅雨明けだった2018年も、まだ記憶に新しい事でしょう。その気温になったら、全力で芝生を守る必要があります。いつ来ても問題なく対処できるよう、6月は前半から水分量が多くなりすぎないように注意しておいた方が良いでしょう。

参考資料
気温などの天候データは東京の物を使用しています。芝生の種類は、西洋芝、ニューベントのTYEEという品種です。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 芝生・芝生管理へ
にほんブログ村