西洋芝生の5月の管理 成長の勢いはあるが油断は禁物

5月の西洋芝は年間最大の生育ピーク月

3月から西洋芝は急速に生育スピードを上げてきますが、5月に年間で最大の生育月に入ります。5月は成長に見合う量の肥料、散水を行い、根を十分成長させる事が必要です。この時期に根をどれだけ成長させることができるかどうかが、夏越えの分岐点になりますので、この機会を見逃さずに管理して行きましょう。

芝生管理が簡単だと誤解してしまう月でもあります。冬から目覚め、生育が年前半のピークに入るからです。しかし、このような絶好調の時期は、年に2回、5月と10月しかありません。この後急激に一番難しい月に突入しますので、5月にしか出来ない夏への対策は怠らないようにしましょう。成長が著しいということは回復も早いので、リスキーな更新作業も実施するにも良い時期でもあります。

年間管理表の見方については、こちらの記事をご覧ください。

西洋芝の年間管理表と使い方

肥料

5月の西洋芝の成長能指数は1.0。この数値は年間最大値です。5月と10月が最大の生育月であり、他の月はそれを上回る事はありません。5月は夏越えをする為に十分体力を蓄える時期、10月は冬を乗り切る為に重要な月となりますので、生育スピードが速い事を喜んでばかりはいられません。

雑草にとっても、生育マックス。肥料を必要以上に与えてしまうと、雑草の生長も加速させてしまいますので、肥料の分量はしっかりと守りましょう。日本の土壌は、リン、カリは十分に含まれている場合が多く、芝生のリンカリの消費量も微量な事から、チッソだけを与える事に集中します。硫安という安価な物が、チッソを多く含んだ安全な農薬なので、そちらがおすすめです。

5月の施肥は、80ミリグラムの水に、硫安を16グラム混ぜて、1平米に撒くだけで大丈夫です。80ミリと言うのは非常に量が少ないので、ペットボトルの底に穴をあけて、適量の硫安を振りかけた後に軽く散水でも良いかと思います。

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芝刈り

5月は芝刈りが週一回では追いつかないほど西洋芝は生育します。パッティンググリーンを作る為には、刈高5ミリ以下にする必要がありますので、少し芝刈りを怠ると、長くなりすぎて軸刈りになる可能性がありますので、短く仕上げたい方は、こまめな芝刈りが必要です。

芝刈りは、刈れば刈るほど芝生の密度が上がって行きます。それは緑の濃さが強くなる事を意味しますので、こういった生育期に芝刈りを繰り返す事で、芝生密度を上げてくことが出来ます。密度の高い芝生は、緑が濃い芝生です。

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水やり

5月の西洋芝は、1日1平米あたり、4ℓ近くの水分を消費します。(蒸発も含む)成長スピードは速いのですが、必要水分量は年間マックスではありませんので、成長スピードに驚いて、水やりの量を多くしすぎたりしないよう注意が必要です。

平均降水量は3月、4月に引き続き5月も130ミリ前後と定期的に雨の日が発生しますので、土壌水分量の確認は、頻度を上げて確認すべきかと思います。とくに、令和改元を控えた2019年4月は、関東地方は雨の日が続きましたので、今年はほとんど水やりをしていません。

水やりは土壌三相を基準に行っています。芝生の最適な土壌水分量は10%から25%。1週間に数日、土壌水分を計り、12%前後になったら、25%になるまで一気に水やりをします。

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目砂

目砂は凸凹の修正ではなく、有機物がはびこらないようにする事を最大の目的としています。年間12ミリを基準に、毎月1平米あたり1ミリの目砂を撒き、3月同様、有機物をはびこらせないようにします。先日もアメリカのグリーンキーパーがSNSで、目砂をグリーンに撒いている動画とともに、「少量を頻度よく」と投稿していました。この投稿が全てを物語っています。

その他更新作業

エアレーションやコアリング、転圧や薬品は芝生に一時的なダメージを与えます。よって、芝生のバイタリティが十分にある時期に行うべきです。5月と10月は年間で一番成長する月ですので、エアレーション、コアリングをするには絶好の時期です。

転圧も週2回程度でしたら耐えられます、日本では転圧は芝生を痛めると言う事で敬遠されがちですが、芝生先進国アメリカのグリーンキーパーの間では、逆に週3回程度転圧を実施し、より固く、より強く、より早いグリーンを作ることを推奨しているくらいです。私もグリーンキーパーではないので、そこまで気を使う必要はありませんが、十分に管理された床土で、生育スピードが早い時期に転圧をすることは、より強い芝生作りに欠かせないというのがアメリカの常識です。

参考資料
気温などの天候データは東京の物を使用しています。芝生の種類は、西洋芝、ニューベントのTYEEという品種です。

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