芝生管理 エアレーションとコアリングの違いについて

エアレーションとコアリングの違い

芝生を張り、芝刈り、水やり、肥料やり、サッチングなどの芝生管理を一通り押さえたら、次の芝生管理で、気になるのがエアレーションではないでしょうか?エアレーションを調べていくと、芝生に穴をあける作業らしいと言う事が分かってきます。しかし、途中でコアリングと言う言葉が出てきて、すこし混乱してしまいますね。

今日はエアレーションとコアリングのそれぞれの目的、方法を詳しくお話しします。

エアレーションとは?

芝生は他の農作物と違い、一度張ると土を耕す事が出来なくなってしまいます。そこで、エアレーション、コアリングを行う事で、通気性、浸水性をあげたり、土の中に酸素を送ったり、土が固まってしまうのを防いだりする事が出来るのです。

エアレーションとは、芝生に穴をあける作業です。芝生に細い棒を指して穴をあけるという誰でも出来る簡単な方法です。エアレーションによってあいた穴には、24時間以内に目土を入れて塞ぎます。目土で穴を埋める作業を怠ると、根が乾燥してしまい、芝生にダメージを与えてしまうからです。

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コアリングとは?

コアリングとは、タインと呼ばれる細い筒を芝生の床土に刺し、土を抜き取る事を言います。目的や方法はエアレーションと同じです。エアレーションとコアリング、目的は同じですが、ワンランク上の芝生管理には、コアリングの方が効果があると言われています。

コアリングでしか出来ない事とは?

エアレーションとコアリングはいまいち何が違うのかよくわかりませんね。ここで、エアレーションで得られる成果をまとめてみます。

  • 地中に貯まったガスの交換
  • 乾燥した土壌を適度に濡らす事が出来る
  • 水分蒸発を早くする
  • 水が地中まで行き渡らせるようにする
  • 根の成長を促す
  • 芽の成長を早める
  • 土壌が固まったり層になったりを防ぐ
  • サッチの除去
  • 肥料の効き目が増大する

上記の効果は、エアレーション(穴を開ける)だけでも達成できてしまいます。暖地芝を植えている方で、雑草にも特に困ってなく、うまく維持できている方は、コアリングなんかせずに、エアレーションだけで良いじゃないでしょうか。ではなぜコアリングが存在するのか?それは、コアリングにしか出来ないたった一つの事があるからです。特に寒地芝を関東以西で植えている方は必見です。

コアリングの本当の目的

エアレーションにはなく、コアリングでしか出来ない事は、有機物を物理的に取り除き、代わりに新鮮な砂を入れる事ができるという事です。有機物と言うのは、芝生が育つ際に発生する養分や、肥料のあげ過ぎにより発生するもので、有機物が蓄積すると、水を多く吸うようになり、空気の層が水分で浸食され始めます。もちろん、雑草や病原菌が増える原因にもなります。

余談ですが、サッチは芝生の刈りカスではありません。刈りカスは、サッチをたった数パーセントしか増やさないと言う最新の研究結果もあります。サッチとは、有機物や、芝生の根など様々な有機物の集合体です。有機物が多いと言う事はサッチが多いと言う事です。この状態は、病気やきのこの大量発生、無駄な雑草の成長促進等、様々な問題を引き起こします。

コアリングは、有機物を含んだ土を引き抜き、新しい土を入れる事が出来るので、耕す事が出来ない芝生の床土にとっては、とても重要な手段となるのです。

コアリング は何をゴールにして行うか?

全米ゴルフ協会 (USGA)は、コアリングで抜き出す年間の穴の面積が、グリーン面積の20%であることを推奨しています。コアリングによって有機物を適正に除去した芝生は、非常に力強く、夏越えにも耐えうる丈夫な芝生になるということは、グリーンキーパーの中では常識になっています。

家庭用なので、せめて10%くらいは、年間で抜いてみよう。

芝生の面積を計算し、コアリングのタインの穴の大きさとタインの数を計算し、春に総面積の5%、秋に総面積の5%の穴をあけるよう計算してみてください。ゴールはこうなります。

面積の5%の穴×年2回=年間で面積の10%の穴をあける。

これをする事で、10年かけて面積のほぼ100%の土をまるまる入れ替える事が出来るのです。これを実施していれば、有機物で発生する多くのトラブルを回避でき、力強い芝生となります。

コアリングの実施時期

コアリングは芝生をかなり痛めつけます。また、穴をあけて抜いた土を芝生ごと除去する為、非常に小さな円形脱毛症のようになります。以上2つの理由から、生育ピーク時に行うのが良いです。春と秋ですね。

いかがでしたか?

 

繰り返しになりますが、芝生の特性上、土を耕す事が出来ないので、その代わりに行うのがエアレーションやコアリングです。エアレーションやコアリングをしないということは、耕さずに毎年野菜を植える畑と同じです。高温多湿の日本においては、他の国と比較しても、コアリングの重要性が非常に高い国と言えるでしょう。

エアレーションは春と秋の年2回、計画的に実施したい物ですね。

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